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ロッククライミング講師 鈴木直也氏

アメリカ山岳ガイドの仕事を通じて 『山ばかの山岳ガイドはもう古い!』
■氏名: 鈴木直也(すずきなおや)
▲学生時代、現地の仲間と
ロードトリップをたくさんし、
全米を回りました。
車とテントがあれば
どこでも行けます。

■出生地: 東京都
■職業: アドベンチャーシーカーズロッククライミングスクール代表
アメリカ山岳連盟公認ロッククライミングガイド
■印象に残った渡航先:
  主に滞在地がコロラド州のため、コロラドを満喫中。
ドイツ、フランス
■印象に残った食べもの:
  アメリカン、中華料理全般
■過去のイベント:
  各現地大学で日本人留学生に山についての講演
倫理法人会での講演(アメリカ山岳ガイド事情
山と渓谷社 アウトドア−で役立つ英会話講座
NGO法人 アダプティブワールド クライミング講師

『アメリカで何かやってやる!』
と思い始めたのが1992年の夏のことでした。高校短期留学帰国後、早くアメリカに戻りたく、高校卒業を待ちきれずにいた時代が私にはありました。

卒業後、再び渡米。
場所は一度高校時代に行ったアメリカはコロラド州。日本人には知名度が低いものの、大自然に恵まれているこの場所は、アメリカ人にとって観光地として訪れる州で知られており、1992年から4年連続『住みたい州No1』にも選ばれました。その大自然に魅了し、コロラド州の山々にどっぽり嵌った私は、いつのまにかアメリカで山岳ガイドとして人々に感動を与えていました。

ロッククライミングを教えていた学生時代、山掃除、山道作り、野外学校のアシスタントインストラクターなど数々のボランティアに参加し、その体験により、自然に対する情熱が増し、自分が味わった感動をいろんな人にも伝いたく、山岳ガイドとしての今の自分があると思います。
まだまだ未熟な私がいて、たくさんの人と出会うことで成長していく自分自身を見ていると、私の人生(山岳ガイド)は一生学ぶ物だと常々思います。

山岳ガイドの仕事はクライミングを教えるだけではありません。朝、楽しみにしているお客さんをもっと楽しませる事から始まります。そこから私はお客様というより、まるで前にも会った事のある様な、いわゆる親友感覚に不思議となってしまいます。
クライミングをする場所までの移動中、なぜクライミングをするのか、何を目的でこの場所を選んだか、今日これだいけはやってみたい事とは…と多くの質問をお互いに聞き、徐々にガイドとお客さんの交流を深めていくのです。クライミング以外の話などもガイドとしては一つの楽しみで、それによって学ぶの物がたくさんあります。

ここまでの大きな目的は『信頼』であり、ロッククライミングをするにあたって、お互いがどれだけ信頼しあっているかが大きな課題で、お互いが理解しあえる関係になればなるほど、これから味わう感動も倍に膨れ上がります。安全で楽しく岩を登るために、大切な第一歩がこの『はじめの出会い』です。

教えることに意義があると信じる私にとって、教えられることはそれを凌ぎ、一生の財産となり、少しずつ成長していく自分自身を見ることが出来ます。

人生とはなんて素晴らしいものなのでしょう。



▲ガイドになるためには、たくさんのトレーグを受ける。
安全にお客様をガイドするために、ミスのない100%の技術を求める。
シンクスキャニオン。ランダ−、ワイオミング州。

▲ガイド1コマ。
次のクライミングルート(登る方向)を
説明しています。
ボルダ−、フラットアイロン。


▲桂林(中国)は
アジア最大のクライミングエリア。
水墨画の絵の中で登るガイド


▲現地の学生。
クリアクリークキャニオン


▲道具を信じるためにも、
その一つ一つの働き、
役目を知るのは絶対条件。


▲途中、山道での1コマ。
この時がお互いを良く知る
最高の時間です。
シェルフロードにて。


▲一つ一つのステップを教え、
コミュニケーションを大切にします。
ボルダ−、フラットアイロン


▲頂上での達成感は感動!
フィッシャータワー、ユタ州。


▲エルドラドキャニオン州立公園。
夢にまで見ていた場所でのクライミング。
山道を歩いて目的地に向かっている途中、たくさんのすばらしい自然に巡り合います。自然保護の大切さ、自然が私たちに教えてくれること、この土地の地形、植物の名前など色々なことを話しながら目的地に向かいます。

私はお客様を飽きさせない自信があります。それは、ガイドを仕事だと思ってないからです。仕事だと思ってない?そりゃ困ったな・・・。もっと真面目に考えてくれよ!それでは仕事より大切なものは何ですか?仕事よりもっと命をかけられるもの、それが私にとっての『ガイド』です。

クライミングを今までしたことない人でも、丁寧に1から教える事もガイドの役目です。クライミングをする前に 必要とされる道具の説明から始まり、クライミングの簡単な動き、各自やるべき事などを細かく話します。

お客様の一番大切な事は、『楽しむ』です。登ることを中心に、各自なりの楽しさを発見していきます。その間ガイドは、常に安全かどうかを確認しながら、行く方向などを指示して行きます。登り終わったあとはお互いに喜び合い、達成感を同感し、最高の思い出を作るのです。

誰でも出来るスポーツ、それがクライミングであり、クライミングをする中で学ぶものは、現実の社会に戻っても役に立つことばかりです。信頼性をつかみ、チームワークを学び、本来の人間に何が必要かを教え合い、感動を覚え、一生の思い出を手に入れます。

クライミングの終わりに見る一人一人の満足な笑顔、そして希望に満ち溢れた目、これを見ることで、ガイドでという自分自身にしあわせを感じます。全ては大自然という『世界で一番大きい教室』でクライミングを教えることに大きな意義があるのです。

私にとっての山岳ガイドとは、安全で楽しく、誰でも出来るクライミングを教え、『あの岩に登りたい!』という夢を叶え、そのなかで教えることの出来る自然保護教育、野外教育、そして自然のすばらしさを一人一人に伝えることです。

みなさん、旅は山だけではありません。世界中たくさん訪れて欲しい場所がたくさんあります。安全で楽しい旅行をこれからもしましょう。

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